コミュニティの心理学1

2010/07/11改訂
1997/09/01初稿

あなたは何を守り何を育む(はぐくむ)のか?

異質な物に対する恐怖

※ここに書かれている話は私がこのホームページを立ち上げた初期の頃のコーナー「パーソナルスペースについて」にも重なる話です。読んで参考にして下さい。

人間は異質なものに恐怖します。自分が過去に体験したことのないもの、触れた事のない人々、外見や雰囲気の異なるもの、ありとあらゆる物に恐怖し遠ざけようとします。

それは身を守るための本能にも近いものです。理屈ではないのです。

いわゆるガン黒とか金髪にピアスとか雰囲気の異なる人、見るからにヤクザっぽい人や目つきの悪い未成年者がコンビニや駅で地べたに座っていたり大勢がたむろしているのを見て心地よく思う人は少ないでしょう。

異質な雰囲気のものが集団になれば恐怖は否応なく増します。心が反応するんですよ。

相手についての情報が少ないことは特に致命的です。相手のことを詳しく知らない。外見が異なるだけでも怖いのに言葉が通じないとか相手が大声をあげるなどの行為をみて好感を持てというほうがおかしいのです。

以前に東京に住んでいた頃、私は(2000年前後)移動にバスを使っていました。

その移動の際に公共の施設で身体に障害を持つ方の学校、訓練施設を通ります。ですから、その施設に通う学生や障害を持つ方が時折バスには乗ってこられます。

滅多にある訳ではありませんが、突然大声で歌い始めたり、女性に触ろうとする人(悪意があってではないと思いますが)も時には見ることがありました。

彼らにすれば毎日の通学でしょうし、悪気があってやってる訳ではありません。いつも通勤で使っているバスの乗客や運転手の方も、そういった際の対応には慣れている部分があります。

よくあることなのかもしれず奇声をあげたり奇妙な動きをする彼らを適当にあしらう人もいらっしゃるようでした。

私は普通の人よりもそういった方達との繋がりがあります。たぶん、少しは慣れている側でしょう。特殊な依頼者もありましたし過去には精神的な疾患を持つ人とか、いわゆるカルト宗教に取り込まれた人を救出に行くとかもありました。

障害者の方の雇用支援問題にも兄が取り組んだり講師として指導に立ったりしていましたので、関連施設を訪れたり取材に伺ったこともあります。ですからまったく無縁という訳ではないのです。

彼らのおかれている状況や環境、身体的、肉体的、精神的反応についても多少は理解しているつもりでいます。

でも、その私にしても恐怖感は覚えるのです。必要以上に身構えてしまったり無意識に怖いと思って反応してしまうこともある。

特に雨の日、傘を持ってバスに乗り込んできた人(障害のある人)が大声で歌っていたり、傘を多少オーバーに振り回したり動かすのを見れば、おせっかいながら出ていって止めたくなってしまいます。

万が一ということもあります。そうなればバス通勤する一般人も通学に使っている障害を持つ方やご家族も大きく傷つく。それまでは普通に通学や通勤に使えていたバスが、それをきっかけに使えなくなったり、全て排除する方向に傾くことも十分に考えられますから・・・。

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