偽りの記憶症候群について

2010/08/19改訂
2000/04/10初稿

偽りの記憶を生じさせてしまうこともある

カウンセリングと違う部分もある

催眠誘導の方法には幾つかの方法がありますが、基本的には同じです。

まず、被験者との間で状況の聞き取りを行います。ご本人だけではなく周囲のご家族や友人も含めた上で信頼関係(専門用語ではラポールと言います)を築きます。

軽い催眠(導入)を行って異常反応等(テキストをお持ちの方は初級講座、最終章を参照)がないかどうかを確かめた上で深化を進め、深いトランス状態に導きます。

催眠が深化した後、過去の出来事などの中から現在起っているトラブルやイライラの原因を突き止めることで問題の解決を計ろうとする場合が多いでしょう。そこに至るまでの方法や技法は様々にありますが、顕在意識を遠のかせ、心の奥底にアプローチをかけようという所は同じなのです。

ただし、催眠誘導においては施術側がよほど注意して行わないと起こってしまうトラブルがあります。

勘違いされてしまう方がいますので、ここで解説を加えておきますが、被験者から何かの情報をひき出そうとする場合、カウンセリングのやり方が時に当てはまらないケースがあります。

「催眠誘導でトランンスに至るまで」は、確かにカウンセリングと同じと考えていいのです。「催眠誘導」に成功し、「深化」してからは同じではないことに留意して欲しいのです。

催眠中は自意識、つまり自我と呼ばれる表面の蓋(ふた)が外れています。

意識がある時には自意識は外れていません。顕在意識ともいいますが、一種のフィルターがかかっている状態なので、こちらが問い掛けや質問を行っても極端な歪みが生じることはなく、自分の経験とか感情から解答を探し出します。

ところが、催眠中に無理な問い掛けとか追加でどんどん質問を行うと、その質問に答えようとするあまりに別の記憶とか体験、イメージを引っ張り出してくる事例があるのです。

それが今回解説する「偽りの記憶」症候群と呼ばれるものです。

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