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催眠の必殺技って?
2009/12/15改訂
1997/08/23初稿
実は「必殺技」みたいなものもある
私には「催眠がかからない」?
すでに過去の番組出演等で証明したつもりですが、実際には催眠には必殺技「みたいなもの」が存在します。
1997年このコーナーに初めて文章を載せた時にはそこまで明言していませんでしたが、そろそろいいでしょう。一部分だけ種明かししておきます。
私と付き合いのあった方、過去に一緒に飲みに行ったり遊びに行った事のある方なら、何人かは不思議な光景を目撃している筈ですよ。それを瞬間催眠だとか急速催眠だとか、特殊なものだと気がついた方が少なかっただけです。
催眠がかかるとはどういうことか「催眠とは何か?」を考える前に、催眠とは暗示の内容、働きかけの部分だけだと思い込む人がいます。
そういった誤りは医療関係者にも多いですね。指導にいったお医者さんとかカウンセリングを行う場合にもそういった勘違いをする方が多数に及びます。
被験者のトランスとか潜在意識と呼ばれる領域にまで施術者側が「入れるかどうか?」がまず大前提にあるのです。それが達成できていないのに、ごちゃごちゃと暗示の内容だけ考えても無駄ですよ(笑)。
実際には、多少強引でも催眠に導く方法もある。
「催眠にかからない」と言い張っている人の誘導に、私が何度も成功したのはそこにポイントがあるから・・・。
私の以前のビデオ(練習会に来た方で筋の良かった数人にはテープをお渡ししています)とか、テキストセット(初級講座、取材のコーナーでのワンシーン)を参照してください。
テキストは何度も改訂や編集を行ってきましたが、その部分は削除せずにわざわざ残しています。よくみればわかる筈です。
かける方法は・・・、「ある」
接触法、パスと呼ばれる手法もそういった手順の一つに入ります。
雪山のロケで寒風吹きすさぶ中、手袋をどうしてもしなかったのは、そこに大切な「何か?」が存在するから。注意深い人とか感覚の優れた方なら言われなくても気付く筈ですね。
言葉ではない。要するにタイミングなんです。テンポ、タイミング、「呼吸」の読み方。
これもこのホームページやテキスト、練習会で何度も何度も繰り返し教えてきました。
タイミングをとるには何種類か手法があって、その瞬間を緻密な観察眼で素早く「見極める」かタイミングを自らの働きかけで「作るか」しか方法はないのです。
それを理解しないままで暗示の部分(言葉による働きかけ)だけに傾倒しても何の効果も得られませんよ(笑)。
意識のロスト、時間感覚の喪失などにこだわり過ぎるても意味がない。ああいった現象は初心者が「この人は催眠に入った!」ということをわかりやすく理解するために必要なだけです。
たくさん症例を触っていれば理解できますが、被験者が意識や時間感覚を失わなくても効果をあげることは可能です。
大切なのは施術者が「心の裏側」被験者の「心の内部」に立てるかどうか、言葉が本当に表層意識を突破して深層部に届いたかだけなんです。
元々は警鐘のために書かれた文章
このホームページは開設が1997年です。
当初より悪用や誤解を防ぐため、ホームページ内部では常識的な範囲でのみ心理学や催眠について触れたつもりです。
実際に長期に渡り催眠やサブリミナル効果などを実践、仕事として携わって勉強していると一種の必殺技みたいなものもあることに気が付きます。
例えばですが、非暗示性が低く、通常の催眠誘導では催眠状態に入れない人を強引にかけてしまう方法もなくはない(というよりある)のです。
私がそういった方法について詳しいのは、依頼で様々なケースにぶち当たっているから。自らが望んだものではないですが、成り行きでかなり危険なものにも関わることになりました。
おかしな宗教団体からのご家族の奪回やデプログラム(洗脳からの脱出)を手がけることもあったので、自然、防衛策も必要ですし、相手のとった手順を逆行する方法を学ばなければならなくなりました。
著書に書いたTBSの番組(すでに存在しません)に出ていた頃などは、番組ロケの最中に必死に相談者のご家族に指示していました。ちょうど、そういった依頼を複数抱えていましたので。
スタッフやタレントさんには不思議な光景だったでしょうね。催眠の先生がロケバスで携帯電話を使い、相手を叱り飛ばしていたり必死に励ましているのですから・・・。
相手(宗教団体)とこういった接触方法はいけない、こういった食事(中に薬物を投与される例がある)飲み物は飲まないようにと指示したり、その団体の背景に着目し時には潜入までして内情を探っていたこともある。
おそらくその時の体験談、詳しい内容だけで一冊の本が書けますよ(笑)。
そういう行為を嫌っていて、危険な香りのするものは排除してきた私が、わざわざ催眠術に「必殺技がある」などと書いたのは、多くの方への警鐘(けいしょう)のためです。
ヒントを出しておきます
一部の悪質な宗教団体や思想集団や、強引な勧誘や販売を行う所には、強引で危険な方法で、洗脳まがいを行っている所があります。私はおそらく「現時点においては」日本においてそういった行為を行う連中の動向、信者を取り込んでゆく手法についてはかなり詳しい側です。
ここではあえて書きません。間違った手法や技術が伝わることで、悪用するグループの力になってはならないからです。
団体名を書けば、それが自分の何かに利用できるのではないか? と思い込む人も出てきます。また結果として私個人や家族、友人に危険が及ぶも困ります。そういった集団は悪質で執拗ですし、自分たちを偽って近寄ってくる連中も多いですから。
技術について何かの解説を載せれば、詳しく教えろと騒ぐ人もいます。それでこのホームページ上ではそういった記述は行っていないのです。
ヒントだけ与えておくと催眠の基礎は文明機器とか便利な道具が何も無い時代に築かれています。ネットも電話も車もろくにない時代でも神懸かりになる者、シャーマン、巫女、託宣を行う者はいました。
面白いのはね、シャーマン(トランスに入る者)は名前こそ違いますが世界各国にいるのです。アメリカならネイティヴ・インディアン、オーストラリアならアボリジニの中にも存在するのです。
フィリピンにも大掛かりなお祭りがあります。ロシアにもいますよ。ヨーロッパにはジプシーと呼ばれた人達もいますし、未だにその子孫が占いやトランスの儀式、手法や作法を伝承して守っている人もいる。
何の前触れもなく、いきなりトランス状態になって神懸かり(?)になった人もいます。不思議だとは思いませんか?
歴史書や過去の事例を調べてみるといいでしょう。人間にはそもそも、他人を「操る」というよりも、自然にある「何か?」と合一になって自意識を失い、危険や将来を察知しようという能力、いわゆる催眠状態(トランス)に陥ったり入る才能や体質が元々備わっていると考えるのが普通でしょう。
被験者を現地で見つけて実演を行う
それらを調べ、統計立てて状況や環境を推測し、催眠や心理学、過去の実験例や自分の体験談と照らし合わせると、当然、見えてくるものがあります。
私は指導や講演(公演も含む)を行う時、必ず現場で実演を行っています。そしてだいたいにおいて、こちらからは被験者を連れて行っていません。
現地調達です。好意的に迎え入れてもらえる事は稀で、むしろ会場に訪れる方は懐疑的であって非協力的です。あからさまな悪意や疑いの目で見られる事もある。
それが嫌なので、ネットとか巷に溢れている自称「催眠の大先生」は、弟子や被験者を連れ歩いて乗り込んでくる訳ですな(笑)。
大名行列のように・・・。
私のように各地で、しかも何も事前連絡せずに乗り込んで実演を行うものは皆無でしょう。ですがだからこそ、番組のスタッフや講演先で信頼もされましたし、事業で成功していたり社会的な地位の高い方が私の所で催眠の指導を受けるようになったのです。
被験者を「会場ではなく事前にどこかから用意したい」とか「仕込んでおきたい」とは誰しもが思うことです。施術者としてはそのプレッシャーは半端ではないですから。
ただし、私のやったような「スケジュールがない番組の収録」とか、「遠隔地での講演」になると仕込みは事実上不可能です。
青年商工会とか労組、学園祭で部外者がうろついていたら一発でバレますよ(笑)。
その状況で単身、または助手を一人か二人連れて現地にいってその場で誘導を成功させてきた。催眠を実証して参加者を納得させてから指導や講演を行います。
事前に何の指示も指定もしませんよ。これも会った事のある方ならわかる筈です。
相手に特徴を訪ねることもなく、行っていきなり成功させている。そこになにか秘密があるとは思いませんか? それも一度や二度ではない。それがただの偶然だと思いますか?
私がこれまでにやった収録や講演、面談の全ては偶然の成功の積み重ねに過ぎませんか?
その難しさは、ご自分で誘導(ショーや実演)をやるようになればわかるはずです。
知識、技術、経験が全て
私から催眠を学びながら、だーれも一度も訊こうとしなかった部分なので一部分だけきちんと解説しておきます。
何年か前に私と出会いその後、ご自身で催眠を勉強し実践した方なら当時、現場で私のやったことの難しさ、その意味が今ごろになって不思議に思うはずですよ。
その意味がわからないとか気付かない、当時と同じ感覚のままなら才能ありません(笑)。催眠のことなどスッパリと諦めてください。
繰り返しますが私が技術や知識の一部を伏せるのは危険な団体を警戒したり、一度知識を手にした人が自分の立場や力を勘違いして強引な行為を行わせないためです。また一部のマスコミ関係者から余計な知識が流れ出さない為でもあります。
一部の愚かしいサイトでは一時期盛んに「谷口が出し惜しみしてる」と書いていたようですが、そんな浅い感覚ではありません(笑)。営利目的でそういった技術を切り売りしたり、安易に自慢しないだけです。
私が経験上から導き出した解答を口にした途端にそれを自分で見つけた、自分自身で開発したかのように話し始める輩もいますから・・・。
一度流出し始めた知識は止めることができません。残念ながら、一部の能力開発セミナーなどと銘打っている所の中には催眠や心理学の技術の悪用としか受け取れないところもあるのです。
「あなたは明日までにこうしないと死んでしまう」とか、「家族に不幸が襲いかかる」など相手を精神的に追い込んでしまう方法なども、もっとも卑怯で最悪な手法の一つですね。そんな汚いやり方を「暗示=相談者や依頼者」への働きかけ、有効な方法だとして推奨してる連中すら、現実にはあるんですよ。
催眠を「教えている」場所にもそういった詐欺まがいの連中はいます。
相手を一方的に罵らないと誰かの意識とか注目を自分に集められないのでしょうか?
私の希望としては流ちょうに話し、穏やかで風にのったような爽やかさで、耳に心地よい言葉を拾っているうちに、気がつけば気持ちよく催眠状態に入っている。それが最終目標ですね(笑)。脅しとか騙しとか卑怯なテクニックなんていらない。
やはり、知識と経験が大事です。
催眠や暗示には誰でもかかる
知識に基づくきちんとした練習や準備、それらの繰り返しの果てに辿り着いた様々な経験こそが「技術」です。
その技術こそが催眠術師? というかカウンセラーとして身を守る楯(たて)であり、どこかに切り込む際に必要となる矛(ほこ)です。練習者の方はきちんと磨きましょう。
はっきり言ってしまえば、私は催眠や暗示にまったくかからない人はいないと思っています。
全員が間違いなくある程度の影響は受けます。ただし、それぞれに反応は異なる。すぐにはっきりと目に見えた効果や暗示の内容が発動するものもあれば、ゆっくりと時間をかけて浸透するものもある。
また、そのためには様々な手法とかタイミングも重要です。身体を触る手法(専門用語でパス)や、言葉を用いる手法、光を用いる手法以外にも様々なバリエーションがあって音響や映像も用いることが出来ます。
潜在意識下に情報を投影する方法は従来通りある手法、つまり「催眠術をかけますよ〜・・・」と声をかけて近づくことだけではないでしょう。
数千人ともいわれる被験者の身体と意識を触って様々な誘導を行った結果、あるテストでダメだった人はAの手法ではかからないが、別のBの手法を用いると簡単にかかる、ということも朧げにわかってきました。
個性とか特性、脳内のホルモンの分泌などによって結果が左右させるのではないか?と思うのです。
状況やきっかけによっては人は容易くコントロールを受けます。 真面目な人とか学歴もあり社会的な地位もある人が時折、そういったトラブルに見舞われるのはそのせいでしょう。
真面目だったり地位が高かったり、頑固である、知識や技術がある対象者だからこそ、取り込むための特殊な手法や相手を追込むための方法もあるんですよ。
実例や利用方法、知識をきちんと学んで
「催眠なんてかからない!」「存在しない!」と思い込んでいると悪用する人に付け入られかねません。
実際の話、詐欺商法や路上販売にひっかかる人、振込め詐偽やワンクリック詐偽にひっかかる人達も大勢います。手を変え品を替え近寄ってきますので、その全てを見破るのは至難の業です。
普通に考えれば怪しげで絶対に信用しないはずの話、それも多額の金銭をだまし取られるような状況になってしまう人も後を絶ちません。後で考えれば不自然さが際立ちますが、最中には取り込まれてしまっており当事者はなかなか気がつかないのです。
だから私としては「そういった手法」特殊な方法も「ある」ことを自覚して欲しいのです。そのためにあえて「必殺技もあるんだよ」と初期の頃にここに書いたわけですね。
それなりの手順、手法を用いることで対象者の警戒心を緩めたり、心の内側に入り込む手法が「社会には」様々に存在しているからです。
私が実演で会場内から選んだ「初対面の被験者」の誘導に成功するのがその一例ですよ。
相手がそれなりのスキルや経験を合わせ持つ場合には半端な警戒心だけでは対抗できないのです。カルト宗教やマルチ販売の現場では、対象者をわざと怒らせるとか大げさに泣いて見せるなどもあります。
お年寄りや子供を利用したり突発的な事故を装うとか。仲間が会場に複数いて都合のいい方向に煽るなどの手法を用いる連中もいます。
良心とか優しさ、人間らしい感情の動きや同情心があるからこそ騙されたり取り込まれる瞬間も生じます。それを「騙される奴が悪い」とか「馬鹿な奴が引っかかるんだ」で括って欲しくはないのです。
催眠を全て否定するのではなく「かかっても不思議はない」程度にとらえておくと、不思議でもなんでもなくなります。変に否定したり、現実を見てもいないとか知識がないのにわかったつもりになってしまうことが危険なんですよ。
否定していた分だけ、見たり体験した途端に崇めてしまう例が往々にしてありますから・・・。
正しい知識をきちんと持てば予防もできます
日本の医療現場でも初期の頃に催眠について勉強するんですよ。一部の教本には「夜尿症(おねしょ)の治療には催眠療法が有効」との記述もあります。
催眠や心理学の一部、マジックなどを多用して超能力ぶったり、教祖に凄いパワーがあるかのような偽りを行う連中もいます。
そういった喧伝を予備知識もなくいきなり行われるとビックリするんですよ。人々があまり触れた事のない技術ですから・・・。何も知らないで接すれば驚いてしまいます。それが凄いことのような錯覚を起こすのです。
現象をよく知れば、それが医療でも用いられる方法の変形(アレンジ)で、別に不思議でも何でもないことが理解できると思います。
そうすれば誰も驚かなくなる。種が知れ渡ったマジックと同じ。
マジックはショーです。種があるからインチキなのではなく、そういった「仕掛け」のある演出を観客として楽しむためのものです。そのショーや演出を「サイキックパワーだ!」とか「霊能力だ!」として煽り、金集めや信者集め、勧誘に用いたり物品の販売に用いるのは詐欺行為だと思いますし許すべきじゃありません。
事前にマジックだと断り、そのマジックを楽しんでくださいと告げるのは罪でも何でもないでしょう。いけないのはそのマジックを「私にしかできない不思議な現象だ」と煽ったり、それを用いて誰かを騙す道具とする連中なのです。
催眠においてもおなじですよ。
知識が十分にあれば、必要以上に相手を崇めて利用されたり騙されたりすることが防止できます。催眠や心理学を悪用しようとする人にあったり、同じような手法を使って、怪しげな宗教、物品の勧誘をやっている人にあった場合でも断りやすくなるはずです。
正しい知識を身につけ、犯罪の防止をしましょう。催眠に関する正しく知識を持つ人が増えることが、結局は催眠や心理学を悪用しようとする人達の抑制につながるはずですから・・・。
※私がホームページを公開した初期の頃から、この記述はあります。同じ記述を初級のテキストの巻末にも見ることが出来るでしょう。
技術者の育成、正しい知識を持った人の数を増やすことしか、トラブルの予防の方法はありません。そのためにこの文章はこの場所にずっと掲載されています。
1997年08月23日 初稿
2009年12月16日 加筆、修正
谷口信行