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催眠にかかると隠し事はできない!?

2006/01/27改訂
1998/12/00初稿

番組でやった実験

前に実験のコーナーで、催眠術で男性の浮気を防止するって内容を載せたのは1997年の3月頃になります。

かなり好評でヒット数は多かったのです。時間も経ってきましたし、ページを更新するたびに削ろうかって思ったんですが、面白いと言って戴くことが多かったのでそのまま放置していました。

その放置していたコーナーをあろうことか、あるテレビ局の番組関係者がインターネットで見つけて私に出演依頼を持ちかけてきました。

「同じような内容をウチの番組でやって欲しい」

詳しい経緯は除きます。事情は自ら出した著作にも書きましたし、ホームページにのあちこちにそれらについて書かれていますから。

一度出てみると連続したコーナーになって視聴者からの依頼を募集する形になりました。視聴者から催眠術でできる「お願い」を募集して、それに答える形で催眠誘導を行い、それに答えてみようって企画ですね。

色々な依頼があったんですが、やはり女性からの依頼の多くは、彼氏の浮気についてが多かったようですね(笑)。

「なんとか、彼氏の浮気を止めて欲しいんです」

じゃあ、一度、実際にやって見ましょうってことになりました。

ウエッブ上に載せていただけの実験、身内の飲み会とかホームページのネタように私が考えてやった企画を、今度は地で行く、つまりカメラをまわして番組で実証する機会を得た事になりますね。

不思議なモンです。ネットの創業期には色々あったんですよ。

実は2本撮り

困った事に二本撮りなんですよ、ああいった撮影って。

深夜枠で予算のない所はまとめ撮りが多い(らしい)。これもあちこちで収録に何度も参加するようになって始めて知ったことでした。番組によっては撮影一本に十分時間と費用をかけるんでしょうけど、それだけの時間も費用もないようでした(笑)。

これも今だから言えることです。当時は口止めされてました。その後出たゴールデンの番組は全て1本撮りでしたが、深夜枠は色々と大変だったですね。予算がない時間がない、ともかく強行軍で毎日が戦争のような状態。皆さん大変そうでした。

オセロも立派になったもんだ(笑)。私がこの番組で会った頃は布製のツナギ着せられて食べ物の紹介してたような......?

私も辛かったですが、彼女達も辛そうだった。「せんせ、私等の給料知ってる?」とロケバスで騒いでいたのが昨日のことのようですな(笑)。

スタッフや関係者ばかりではなく、このロケのためにわざざわざ来てもらった被験者(依頼主のカップル)も、バイトや何かで忙しそうでした。前の一本分の収録を終えた夕方から一気に撮るようになりました。

収録に参加して戴いたカップルは、17才(!)の女の子と26才の男性のカップルです。

彼の働くカラオケボックスで「彼女が」逆ナンパしたんだと。世の中、変わったモンですね。割と可愛い女の子でしたね。彼女がいう「浮気者」(?)の彼は、元々、神戸に近い所の出身ですが、彼女にはそれを隠していました(笑)。関西出身だと恥ずかしいんでしょうかね?

※このロケを行った時(1997年当時)は私は大阪に住んでいましたが今は神戸在住。これも不思議な感じですね(笑)。神戸に住むつもりなんてまったくなかった。

会話でモテるタイプの「彼」

面白い人でしたよー。「浮気は文化だ!!」と言い切った芸能人もいましたが、彼はそれを地で行くタイプの一般人です。話がまず面白い上に彼のキャラクターが良かった。よくしゃべるんですが、やっぱり関西出身、面白いんですよ、これが。

顔やスタイルでモテると言うよりは会話とキャラクターで憎まれない、と言うか特をするタイプの男性でしたね。

また、彼女も多少の焼きもちこそ焼きますが、本質的に彼が浮気を徹底的に嫌っていると言うよりは、「まあ、しゃーない、私が好きなんだから」と捉えている女性でした。そりゃそうですね。そもそもは逆ナンなんですから(笑)。

一応、かかるかどうかのテストは事前に会って確認していましたが、撮影の直前に事前催眠に当たるような時間をゆっくりとはとれませんでした。

撮影に参加してみてわかったのですが、撮影や収録においてそんな悠長な時間や暇なんて殆どありませんよ。無茶苦茶です。スケジュールの都合で撮影が押していましたから、殆どぶっつけ本番(笑)。これは私の推測なんですが、それが日常茶飯事なのでしょう。

催眠には時間が必要だから、などといった意見は容れられません。それが収録を難しくしている由縁であり、当時、他の先生方が出演を断った理由だったのです。

彼の非暗示性のテストだけ行って見切り発車。彼の明るいキャラクターと警戒心の無さ、彼女の能天気とも思える陽気さが現場を救っていました。

ロケ中もずっと話してましたよ。ええ。少しでも被験者の緊張を解こうと。

私は本来、仕事を離れるとあまり話しません(笑)。仕事中は明石家さんま並に話しますが、それが私の仕事だから。

状況は厳しかった

まあ私はあまり事前に時間を割くタイプではないので、「何とかなるだろう」程度に捉えていましたけど(笑)。以前から周囲には「良い度胸だ」とよく言われたものです。

彼氏に催眠をかけてみれば深度は深いものの、その暗示がいつまで持つかどうかは疑問がありましたね。その時の撮影は(催眠誘導の)収録自体が始めてでしたから、撮影スタッフも私も慣れていなかったんですよ。

段取りが悪くって、どうも一回一回の催眠誘導に間隔が開きがちになりました。これは良くない。反応が弱くなりますし、持続するかどうかの見極めが難しかった。

今ならば何とかなります。経験が増えたので。収録に必要な手順や時間、被験者の催眠の持続性がどれくらいかもわかります。当時は完全な手探りなんですよ。

おまけに収録は冬で。寒かったんですよ〜。撮影は11月の終わりに近かったですしね。寒いと意識は覚醒し易いんですよ。状況はかなり悪い、と言わざるを得ませんでした。

泣き言は言える状態ではなく、おまけに(催眠につては)スタッフその他が初心者ですから、説明が難しい。必要な時間とか環境については説明しましたが、だからといってその環境が与えられるかといえばそうではない。

物理的、金銭的に不可能な部分もあります。

状況は悪かったですが、とりあえず、ロケバスの中で彼の催眠を深化させて少々、入り組んだ暗示を複数用いてみました。

暗示の内容とかけ方の手順

彼にかけた暗示は次の通りです。

1.彼(被験者)の好みのタイプの女性が通る度に自分の手で「目隠し」をする

これは当時の担当ディレクターの希望と言うか、意向です。見て「面白い」物でないと視聴者にはわかりのくいので、目隠しとするようにしてその行動を見てみようって内容です。

事前には何のテストもやってませんからね。当然、リハーサルもなしです(笑)。まあ、私にすれば催眠で事前にリハーサルをやるのも変な気がしますが。事前に「彼女が彼の行動を」見たら、びっくりしないと思うんですよ。

要するにリアクションがとれない。素人ですから。一般の人はいきなり現象を見せるしかないんです。

催眠を行っている先生によっては、実際に「被験者がどのように動くか?」のリハーサルをやる人もいるそうです。これは、撮影の際にテレビ局の関係者に教えて貰ったんですけどね。それは私には無理です。そんな見え透いた方法だと自分の気力が萎えます。

やらせやインチキがやりたくて催眠を学んだ訳ではない。人の驚く顔を見るのは好きですが、騙して喜ぶ趣味はないんです。自分で鍛えた技術や腕で魅せたい。わがままですが、それが私のこだわりです。そこを失えば関わってきた理由がない。

彼(被験者)が、ディレクターの思惑通りに動くかどうかはわかりませんが、とりあえず、その暗示を与え、強化しました。二つ目は

2.付き合っている彼女が「こうちゃん(彼の名前です)寒い」って言うと、彼女を後ろからギュッと抱き締めてキスがしたくなる

って暗示です(笑)。この二つ目の暗示に関しては、彼女の意向が十分に反映されています。事前に「どんなことをしたい?」って聞いた時に彼女が彼に「優しくキス(?)して欲しい」って言ったので、そういった内容になりました。

幸せそうな内容希望(笑)

放送日がクリスマスに近かったんですよ。ですからやはりカップル向けと言うか、幸せそうに見える内容にしましょう、って話になりました。

私も幸せな内容のほうが好きですしね。

今考えるとこの辺りまでが出演して楽しかった頃ですねー。誰も傷付かず、楽しい内容でしたから(笑)。

テレビ番組ってインパクト求めて、どんどん無理な要求出すんですよ。これはどこの番組でも同じです。視聴者に飽きられることを恐れるので、どんどん間違った方向というか、衝撃力を求めて走り出してしまって戻れなくなります。

番組側の気持ちや立場はわかりますが、何かあった際に恨まれるのは私ですからね。事故を予防するのはプロとして参加するものの勤めです。

残念なことに、一連の番組に出た直後から嫌がらせや中傷繰り返す連中も増えました。

この当時は酷かったですね。ネットの創業期で基礎知識に欠ける人達も多い。わざわざホームページ立ち上げて「最低の番組だ!」などと書き込んだ奴もいます。成り代わりや自作自演の簡単なネットにおいてはトラブルもたくさんあります。ところが真に受ける人達が多かった。

今だから種明かししておきますが、番組に出たかった他の「催眠術師」(笑)。誰がやってたかもわかっています。今も半端なホームページやってますよ(笑)。

正直、哀しいことも嫌なこともたくさんありましたね。現場では必死に被験者や一般の人達を庇ってるのに、ただ数字が欲しいだけの連中に無茶言われることもあって。事情を知らない一般人、過去にたった数回面識のあるだけの奴が酷い悪口メール送り付けてくる事もあった。

私が裸になるとか危険を背負うならともかく、一般人に無理ばかりさせられませんよ。

やっぱり、皆が幸せになる内容がいいですね。強引なのとか無理やりなのではなく、面白くてためになって不思議に思える映像、現象がいい。

どんな煽りだろうと内容さえ凄ければ数字がとれるってのは制作側の錯覚、驕りですよ。幸せそうでない映像は怖がられるだけです。催眠は尚更そうだと思います。

元に戻しとけって?

撮影を始める前に、また難しい注文を受けました。ディレクターが「まず、彼を元に戻しておいて下さい」って言ったんです。

映像としての対比が欲しいので、まず、彼に普段通りにナンパして貰って、そのままの雰囲気を撮影します。その後で催眠でリアクションを起こしてナンパするたびに「目隠しをする」映像を納めればわかりやすいってことなんでしょうね。

この頃、番組の収録に参加してディレクターによく言われたのは、「絵的に面白くない」とのことでした。

それは素人に理解することが難しい。なんせこの当時、番組の収録に参加したのは数回でしたから。最近は仕事で映像を触る側になりましたので意味はよくわかる(笑)。

一般の人とか視聴者は要するに「絵」しか見てないのです。相手に情報を受け取らせるためにテロップをつけて効果音をつけて、笑い声まで被せる。そこまでやってもインパクトに乏しい映像もあります。分かり易い絵、はっきりした現象、対比が必要になるのです。

意図はわかるんですけどねー。先に言って欲しかった(笑)。なぜならば催眠を深化させるのも時間がかかったり難しかったりするから。解くなら解くで手順もありますし、後で同じ効果が得られるとは限らない。暗示を行う順番もあるんですよ。

で、仕方ないので元に戻し、まず彼が普通にナンパするシーンを撮影しました。

ロケバスを止めて、少し離れた所から、彼の姿を追います。

ロングで撮っても業務用のカメラの性能っていいんですねー。すでに暗くなりつつあったのに、画面(ロカバスの中にモニターがある)で見ると真昼のような明るさです。その画面に、彼の姿がくっきりと映っています。

私とタレントさん(オセロのお二人)と、彼女はロケバスに残って彼の行動をモニターでチェックしました。

職業、間違えたんじゃないの?

当然、音声もマイクで拾っています。ピンマイクを腰につけて電波で受けます。彼が女の子に片っ端声をかけるシーンをみているとやっぱりねー、結構、ウマイわ。

彼のナンパが、です。

決して男前ではないんですが、物怖じしないし雰囲気が堂々としてます。彼のキャラクターが面白いと言いましたが、彼女が浮気の心配するのもよくわかる気がします。

女の子に声をかけるのに何のためらいも恥じらいもまったくないんです。これはなかなか難しい。ナンパは結局根性なんですよ(笑)。普通の男なら、見ず知らずの女の子に声をかけるのはちょっとは躊躇するでしょ?

街に馴染むって言うか違和感がない(笑)。現場で撮影中にキャバクラや水商売のスカウトか何かと勘違いした、現地のスカウトマン(らしき人物)が彼に「お前は誰に断ってココで商売してるんだ!!」って撮影中にねじ込みに来たくらいですから(笑)。

ちょっとしたハプニングです(笑)。当然、放送はされませんでしたが。ディレクターが慌てて間に入って取り成しました。「撮影です」って被験者の彼が懸命に言っても、相手が信じてくれなかったんですよ。

まあ、誰が見てもそう思えるくらい、平気なんですよ、他人に声をかけるのが。よっぽど普段からやって鍛えてるんでしょうかね?凄いのはね、確かに彼が話し掛けた何人かの女の子は、自分からそのまま彼と延々と話している女の子がいるんですよ。

中にはね「私、スッチー(スチュワーデスって事か?)なの」って話し掛けてきた人までいます。(このシーンは放送されました)

困るのはね、彼、結構な面食いなんですよ(笑)。

マイクで音声拾ってますからね。「あんなの大したことねーや」とか「綺麗なネーチャンが通っていないなー、今日は」って声を拾ってるんです。あんたの好みを聞いてるんじゃないって(笑)。「誰でもいいから早く声かけろ。さっさと撮影させんかい!!」って、撮影スタッフは皆言っていました。

「いいのがいないなー」と言いつつも、かなりの人数の女の子に声をかけてました。付き合ってる彼女が気に入った女の子や綺麗そうな女の子を見かけると、「私を放っておいて見に行ったり、走っていって声をかける」って言ってた意味がよくわかります。

彼は、そのまま職業(スカウトマン)になれそうな雰囲気でした。

さて本番です

そこまでの収録が終わったら、一旦、彼をロケバスに戻して催眠を強化します。

暗示の内容については先に書いた通りです。「目隠し」と「コウちゃん」がキーワードです。時間も経過してますし、一旦、催眠を解いたのでスタッフ一同(私も含めて)不安になってましたから特に念入りに暗示をかけ直しました。

果たして彼は本当に目隠しをするのかどうか?皆、ドキドキしながらモニターを見つめています。面白いのは催眠の番組やロケにおいては、参加者全員が緊張することですね(笑)。

どこでどんな番組に参加しても同じです。どんなに事前の反応がいい、本当にかかっていると確認しても、カメラまわして実際に現象が起きるまでは安心できない。

プロとして施術に呼ばれている私はともかく、ディレクターやスタッフまで緊張するのは何でなんでしょうね?異様な緊迫感があるんですよ。期待感と緊張感、いわゆるショービジネスでいう所の幕の開く直前のような、というのでしょうか?

困ったのはねー、出演してくれた彼(素人さん)が好みがうるさいモンで、普通に通りがかる女性ではなかなか反応しないんですよ。

よっぽど美人でないと反応が弱い(笑)。声かけに行かないんです。そんなビックリするような美人がゴロゴロ道ばたに転がっている訳ないじゃないですか!!

贅沢なんですよねー。基本的に。仕方ないのでもう一度ロケバスに呼び寄せました。

「ちょっとでも綺麗だ、と感じた女性は全部、顔をのぞき込もうとして、結局、自分に目隠しをしてしまう」って暗示を更に追加してみました。

確かに目隠ししてる(笑)

若くい女性が彼の目の前を通りがかりました。

「お、いいなー」と言いながら彼が行動を開始します。

いつものように自然に話し掛けようとすると、自分の手が自然に顔まで上がってきてしまい、両目とも塞いでしまいます。

子供の頃にね、「イナイ、イナイバー」ってあったでしょ? 子供をあやしたり、機嫌をとるためにやる奴ですけど。ああいった感じですかね?

よく考えるとね、失礼な話ですよね。自分の顔を覗き込もうとする男性が、ですね、わざわざ自分の両目を塞いでいるんですから(笑)。企画した時はそれが相手に失礼にあたるとか、女性が怒るとは思っていなかった。

「私の顔は鑑賞に堪えない、ちゅうことかい!!」

関西ならケリもんですよ(笑)。まあ、ギャグだと思ってくれる人もいるかもしれませんけどね。こっからがまた凄かったんです。

暗示の内容は、「ナンパしようと考えると目を塞いでしまう」でしたから、確かにその通りになっています。物理的に考えれば目を塞いで、そのままナンパできる筈がありません。まったく前が見えない状況なのに、彼はそれでも女の子に話し掛けたんです。

「ねえねえ、どこ行くの?」

マンガでしょ(笑)?スタッフ一同吹きました。

声かけられた人も恐かったでしょうねー。自分で目隠ししながら近付いてくる男が必死に話しかけてくる。ちょっとしたホラーです。

「何?この人?」が普通の反応でしょうね。

仲は良かった

この収録が面白くなったのは、ひとえに、彼と彼女のキャラクターのおかげでしょう。彼女は典型的なコギャル(これももう死語ですね)なんですが、モニター見ながら「チョー、ムカつく!」って現代用語(笑)で言ってたんですよ。

でもね、そう言いながらでも撮影中も彼を気遣ってました。外は寒かったですから。優しい心遣いを見せていました。

言葉遣いや雰囲気は今風の若者そのものですが、彼女の時折見せるその態度や言葉の中にはね、彼が本当に好きなんだなーってことが自然に伝わってきたり温かいものがあって、周囲にもわかるんですよね。

なかなか優しい女性でした。彼の浮気(というかナンパ癖)も、「何が何でもヤダ!」と思ってヒステリックになっているのではなく多少は我慢するけど「私もちゃんと見て!!」と思っているような女性でしたね。若いがしっかりしている部分もありました。

彼は彼で彼女を大切に思っていないのではありませんでした。収録中もその前の調査や事前の準備の時も、結局二人とも仲は良かった。たぶん、思い出作りに番組に参加してくれたんでしょうね。本気で怒ってとか腹が立っての依頼ではなかった。

彼女にすれば、普段は我慢して「私がこーちゃんを好きなんだから仕方ないよね」と思っているものの、彼のナンパ癖が一時でも止まり、「なんでや? 前が見えん!! チャンス逃げ捲まくりじゃん!!」と必死に焦っている彼を見れたのが嬉しかったのかもしれません。

彼は彼で彼女の尻に敷かれている部分があります(笑)。なんだかんだ言っても、彼女が好きで、そのまま付き合っていたいんですね。確かにたまーに、浮気はしそうな雰囲気はありましたけど(笑)。

末長くお幸せに

まだ若い彼女なんですけどねー。彼に上手に騙されたフリをしてあげてるって感じでしょうか?本当に仲の悪いカップルでこういった撮影なんてできませんよ。お互いがお互いを許している優しさがあったので、見ている人にも嫌な感じを与えない、幸せそうな映像になったのでしょう。

まあ、ハッキリ言ってしまえば、今回のケースでは根本的な浮気の解消には役に立っていません(笑)。後で全部、元に戻しましたから。そのままにしたのでは、いくらなんでもちょっと彼が可哀想でしょう?

お二人の思い出にこの収録が残り、将来の良い記憶になれば嬉しいと思います。

最後に彼女が彼にこう、言いました。

「こーちゃん、寒い!」

番組のクライマックスです。その言葉を聞くと彼は私の行った暗示の通りに、彼女を後ろからギュッと抱き締め彼女のほっぺたにキスをしました。

「キャーッ」と恥ずかしそうに言いながらも、彼女の顔は嬉しそうです。

彼女は調子にのって「こーちゃん、寒い!」「こーちゃん寒い!」を連発しました。すると今度はこーちゃんがもっときつく彼女を抱きしめ、激しく彼女にキスをしようとします。

「ギャーッ、恐いー!」

今度は叫んでいます。やりすぎだってば(笑)。キーワードを何度も言ってしまったため、彼の反応があまりにも激しすぎて流石の彼女もビビったようでした(笑)。

撮影の終了後、催眠を全て解除しました。その帰り道、彼が「俺、何してたの? 俺、いったい、何してたの? 教えてくれー!」と必死で彼女に聞いている姿がとても印象的でした(笑)。

お幸せに。

※1998年12月にTBS系列のワンダフルに出演後、書かれたものです。番組の内容は変えていませんが、一部読みやすくするために手を加えております。

1999年04月20日 旧、撮影日記から改訂

2006年01月27日加筆修正

                谷口信行

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