女性と男性の嘘のつき方の違い
2006/01/24改訂
1997/06/00初稿
あなたの本心を隠してください
過去にアメリカの大学で行われた実験で、面白い結果があります。若い男女の学生を対象に行われた実験で「あなたの本心を相手に悟られないように、上手に隠してください」というものです。
複数の事柄についての質問をして行きます。その上で「隠してください」と言われた事柄に質問が及んだ時、どんな態度や視線を見せるかを詳細に調べる、といった実験です。
俗に言う「ウソ発見器」なども、まったく無関係な質問を並べてその中に幾つか、真実や抽出したい情報を混ぜます。実際の犯罪捜査もこういった質問方法によって行われます。
脈拍や血圧、汗腺(汗のかきかた)呼吸の乱れなどから、真実を探ろうというものです。
何かの事柄において疑わしいと思う人すべてに「ウソ発見器」を取り付けてみる訳にもいかないと思いますよ(笑)。最近は簡易型のものやパソコンと連動したもの(イスラエル製)もあるようですが。
相手が友人や家族、まして恋人や奥さんだったりした場合、ウソ発見器を取り付けてみたものの間違っていたり反応が出なかった場合大変です。「あなたはウソをついてなかった」では済まされなくなります。
この実験の面白い所はそういった道具を使うのではなく、対象者(ウソをつくように依頼された相手)の視線や態度、表情から人間の嘘をつくときのパターンを探って見ようというのです。
統計をとってゆくと男女の間ではっきりとした格差が現われ、面白い結果となりました。
男性の表情、態度
まず、男性に「本心」を隠せと指示した場合です。
男性の場合には質問者と目を合わせないように「視線」を外してしまい、いざ肝心な事柄に質問が及ぶとオドオドと動揺してしまったり、質問者に突っ込んだ質問等をされると不自然な会話や、不必要と思われる会話を付け足し懸命に誤魔化そうとする人が多かったそうです。
要するに多弁になる訳ですね(笑)。しなくてもいい解説が増えます。
「今日は忙しくてねー、残業が長引いちゃって」とか「今日はマージャンやってたんだ。おまえも知ってるだろ? 同僚の◯◯達とだよ」などと丁寧に話し、あげくに「幾ら勝った」「その金で何処に行ってきた」「これを買った」など、聞きもしない部分にこだわりリアルに細かい説明をしてくれる場合、要注意になります。
これは私にも心当たりがあります(笑)。男性は自分の本心を隠したいあまりに多弁になって、やたらと詳細になるのです。木を隠すには森にというたとえ話やことわざもありますが、男性の場合にはその「木」つまり自分の本心やヤバイ事を隠したいと思う余り、余分な植林(笑)を繰り返してしまい、全体が不自然になる傾向があるようです。
これは頭の回転の速い人とか計算に強い、話力に長けた人ほど強まる傾向です。不安感から黙っていられなくなるんですよ。
ちなみに取り調べなどでもっとも手強いタイプは、黙秘する人だと言われています。雑談には応じるが、肝心な点に及ぶとまったくしゃべらない。人間は基本的に沈黙に耐えられません。自分にやましい事があったり、何らかの落ち度や隠し事がある場合に「黙る」のは精神力が必要になります。
話し始めると止まらなくなります。不安感が増大するとしゃべる事で安心するからです。
犯罪者やヤクザ、警察で使われる隠語で「謳う」(うたう)という表現があります。チンコロする、というのは仲間の情報を誰かに密告することを指しますが、謳うというのは「しゃべくる」つまり、何でも簡単に歌ってしまう、取り調べに応じることを指します。
「謳うなよ!」と脅すのは歌を歌うなではなく、何もしゃべるなとの脅しなんですよ(笑)。
女性の対応、目つき
次に女性に対しての同じ実験ですが、男性とは違った反応が現れています。女性は肝心な質問になると質問者の顔に視線をじっと合わせてしまい、逸らそうとしなくなる例が多数報告されています。
おしゃべりや会話の数も男性と比べると極端に減ってしまい、突っ込んだ質問等をされると不自然な「間」が開くようになったのです。
男性が多弁になって本質を誤魔化そう、話を膨らませて話題を逸らそう、埋没させようとするのに対し、女性は会話の数を減らそう、何も語らずに相手を「じっと見ることで」心理的なプレッシャー、相手からの追求を躱そうとするようです。
ここで非常に興味深いのは、男女による「視線」の違いですね。
男性は視線を相手に合わせる事で嘘が「バレる」のではないか? と考えて目を逸らします。なのに会話の量は増える。
女性は反対に逆に視線を相手から「逸らす」ことで、相手に何かを「感づかれるのではないか?」と考えるようで、相手に視線を合わせると外せなくなってしまうようです。
よく刑事ドラマで容疑者を問い詰めるシーンがありますが、あれは誤りですよ(笑)。男女の違いとか実際の取り調べをご存知ない作家が書いているのでしょう。男性なら目線を逸らす、仏頂面でその上に多弁になるとか反対に一切の証言を拒否するなどもあるでしょうが、女性なら「刑事の目をじっと見る」目線を逸らす事なく怯まずに対応する、笑顔で会話を行うシーンなどが増える筈なんですよ。
調べてみると面白いですね。読者の中には心当たりのある方も多いのではないでしょうか?
男性は追い詰めると開き直ったり詳細な言い訳をしたりする人が多く、女性は追い詰められると「黙り込む」「相手をじっと見つめる」人が多い、ということを指し示すのではないでしょうか?
うまくできているものです
この実験結果から見ると女性が視線を逸らさず、「なんで、そんなこときくの?」と言ってにっこり笑っいかける時、実は嘘をついている可能性がある、という男性からみれば恐怖の推測が成り立ちます。
逆に男性が女性に嘘を「隠す」場合、視線を逸らさないことが大事でしょうね(笑)。どんなに後ろめたいことがあっても、一瞬でも目をらせばバレます。
どんなに巧みな嘘を並べても、視線が泳いでいるようではどうしようもありません。正直、これは難しいようにも思いますが。惚れた女とか好きで付き合っている相手、長年連れ添った奥さんに良心の呵責(かしゃく)がない、平気で嘘をつける、目線を逸らす事がない人ってのはやはり、異常ですよ(笑)。少しは不自然になるでしょうし、そうそう簡単ではないように思います。
実験などで、ただ単純に「嘘をつけ!!」と言った場合にでも、男性と女性とではまるで正反対の反応をするようです。統計をとるとかなりの違いが出て来ます。
私はもし神様というものが本当にあって、この世界を作ったんだとしたら実にうまくできているもんだと関心します。
通常、自分の付き合っている女性に「なんで?」と言われて目をじっと見られれば、男性はそれ以上の責任の追及はしにくいでしょう。
男女の違いで象徴的なものは浮気が発覚した際の対応方法や責め方です。男性は浮気した「本人」よりも浮気の相手、つまり同じ男、オス同士で戦います。浮気を理由にパートナーを刺し殺すより先に男をつけ狙うケースが多く、そっちが終わってから女性を責めるでしょう。
女性はむしろご本人、つまり浮気をした男性自身に憎悪が向かいやすく傾向がはっきり異なります。
知ってしまえば男は逆上します。より過激な行動をとるのはやはり男性のほうが多い。浮気相手の男を殺したり、パートナー自身も道連れにするような行動は男性のほうがとりやすいのです。だからこそ女性側の浮気がバレにくいという細工を、神様がなさったのかもしれないですね。
驚異の実験データ
こと嘘だけに限定すれば男性の方が「かわいい」と思えなくもありません。嘘がどちらかといえばバレやすく、後で一生懸命に言い訳する姿が目に浮かぶからです。
考えてみると女性の方が覚悟を決めると、おっかないのかもしれませんね。男性には自分の方に非があるにもかかわらず、付き合ってる相手の目を見ながら「なんで?」などととぼけてみせるというのは高等技テクニックです。一部の開き直っている男性か良心をどこかに置き忘れてきたような異常者にしか使えません(笑)。「ごめんなさい!」と謝ったほうが楽でしょう。
実験結果のデータである女性の七割近くの人が、相手に顔に視線を合わせながら嘘をつけるというこの実験結果は、私も含めた男性にとっては驚異です。
まあ通常であれば女性より男性の方が力が強く、腕力での勝負になれば男性にはかないません。男性に上手に嘘をつくことで、自分の身の安全を確保しているようにも受け取れます。
※もっとも私は男性ですから「それが正しい」と思っている訳ではありませんので.....。念のため。
もしかしたらお互いが激しい喧嘩などにならないよう、そう簡単に嘘がバレないように、神様がうまく作り分けたのかも知れませんね。男性の面白い所は、自分が相手の目をじっとみて嘘がつけないから、女性(この場合はパートナー)も、きっと「嘘はついてない筈だ!」と簡単に思い込めることでしょうかね?よく考えてみれば母親でも妹でも女には違いない。
喧嘩になった時、目をじっと見ながらシラを切る女性が、あなたの周囲に一人でもいるようなら、あなたの付き合っている女性も同じ傾向を持っているのかもしれませんよ(笑)。
知りたいと思うのは世の常です。ですが、何でもわかればいいってものでも無いような気がします。私のように特殊なことをやっているといろいろなことがわかるようになったりします。
他の人からは「羨ましい」などと言われることもありますが、そうとばかりも言えませんよ。知ってしまって悲しい事や辛い事、腹立だしいことも世の中にはいっぱいあるのです。
これは私個人の意見ですが、世の中には知らなくていいことや気付くべきでないこともいっぱいあるのかもしれません。色々とわかるようになれば人間不信になってしまうかも?
親しい相手の嘘や隠し事などに気付くと、悲しいときや辛い時もあります。
信じたほうが幸せなのかも?
「催眠術をかけて、彼氏の嘘を暴いてくれ!!」なんて平気で依頼してくる人は、たぶん、その恐さに気がついていないからですよ。
私は嫌ですね。自分自身でも嫌な思いや嘘をつかれて苦しかったことは多々ありますが、今までに自分でそのようなことを行ったことはありません。
知ったほうが辛いもの。
でもね、知ろうとしていなくても、私のように深く色々学んで様々な経験を積んでしまうと、自然にわかってしまう場合があります。これが結構、辛い。
世間に異様な感度を持った人はいます。敏感に相手の嘘や浮気に気がつく人はいますよ。それは理屈ではなく皮膚感覚です。それでも、それを全部探偵雇って調べて明らかにしようとしないのは、相手を疑いたくない、信じたいという気持ちがその人のどこかにあるからでしょう。
疑うのは辛いですからね。相手を信じたい、疑わないでおきたい、そのままにしておきたいと願うのは、相手への優しさとか思いやりなのかもしれません。
現在、何か隠し事のある皆さんへ。
バレた時には素直に謝りましょう。それが一番です。
真摯に謝り、反省してやり直せばきっと許してもらえます。少なくともそれ以上は悪くはなりません。誠心誠意謝れば、何とかなることもあります。謝らないで嘘を塗り重ねたり、小手先のテクニックで誤魔化せばどんどん感情は拗れます。一旦、拗れてしまって怨みを買えば、相手の反応は序々に激しさを増します。決して許してはもらえなくなるでしょう。
謝罪するが吉(笑)
浮気が発覚した後、相手がおかしくなるのは誤魔化そうと嘘をどんどん重ねるからです。殆どの場合、相手を信用したいのに、信用しきれなくなって大きなトラブルに発展します。
そういうのがもっとも恐いんですよ。下手をすれば何年経っても薄れません。むしろ憎悪が時間と共に増幅され何年も経ってから復讐に訪れる例もあります。
相手が謝罪しない、浮気した相手と面識がある、悪口を言って身勝手だったなどの複合する原因があった場合、そう簡単に薄れたりしませんよ(笑)。虎視眈々と復讐の機会を狙っていたり、恨みを持っていることは欠片も表情にも生活にも出さず、いきなりリアクションに出る例も多数あります。
相手と何の面識も接点もなく、浮気相手とだけ関係があったり話を聞いているだけならそんなに憎悪は高まりません。ただし仕事上のトラブルや付き合いがあったり、過去に面識があったり、都合のいい部分を隠して呼び出された、利用されたとの思いがあれば絶対に復讐は起こるでしょう。
私はできれば、そういった側(復讐される立場)はご免被りたいですね。
知らず知らずに恨みを買うのはまあ仕方がない。人と付き合っていたり仕事をやっていればそのようなこともあるでしょうから。その時は受けて立ちましょう(笑)。ただし、意図的に誰かを傷つけたり汚したり貶める行為をやれば深い恨みを買います。
その怖さを知っている人はそういった行為は行いませんよ。要するに人を舐めていて、あまっちょろいお坊ちゃん、半端に金に頼るおっさんが「人の怖さ」を知らないのです。そういった恨みや怒り、マイナスの感情は時に岩をも動かす凄まじいパワーを生みます。
せっかく神様がうまく作ってくれたのなら、好きになった人にくらい上手に騙されてみるのもいい(?)かもしれないですね......。ま、相手にも内容にもよりますが.........。あまり酷い相手なら、私も何か仕返しくらいはするかもしれませんね。
ご多分に漏れず、私も「男」に復讐する側でしょう(笑)。女には甘いが、男には厳しいのかもしれないですね。
あなたがもし何か嘘をついて、それが相手にバレた場合には真っ先に謝ったほうがいいですよ。後手にまわれば手遅れです。
人の優しさを奪うのは怒りであり哀しみです。その怒りや哀しみの感情が高ぶった時恨みへと変わるのです。相手を般若(般若の面は女性の嫉妬に狂う表情とも言います)や鬼にしてしまうか、仏にしてしまうかも、その人の心がけ次第なのでしょうから(笑)。
2006年01月24日加筆修正、改訂
谷口信行



